迷 子 あたしは迷子の子猫みたいに ぐるぐるぐるぐる 知らない道を行ったり来たり ひとりだと涙が零れてくる こっち向いて欲しくて にゃあお、なんて鳴いてみて 差し出された手にそっぽ向いて やさしい声に知らんぷり 傍にいて欲しいのに あっちいって、なんて言っちゃって 今更に後悔、後悔 あなたがだいすきよ、って言いたいの にゃあお、それしか言えないの それでもいいかしら うまくいかないの 涙がでるよ 迷子はもうやめたいの 不安、不安で悲しくって辛いんだ 傍に来て、抱き締めて こころのなかで迷子よ 堂々巡りはもう飽きた 飽きっぽいの 迷子はもういやだ こっちに来て、あたしの声を聞いて 贅沢言わないよ そう、傍にいて、声を聞いて